2011年10月02日 (日)

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映画『HAYABUSA』のネタバレを含みます。

10/01 sat に見た映画 2 本目ー。
そう言えば『ロペ』に麻里子さま出てましたな。アキラ先輩の姉ちゃん役。

HAYABUSA [★★★★☆]

そもそも予告編で泣いてたわしです。
本編中、一体何度泣いたか……!
はやぶさが太陽電池パドルを開いただけでもう涙目です。← おかしい。

ドキュメンタリーではなく、実話を元にした娯楽作品。と言うことでプロジェクトチームの皆さんのお名前がちょっとずつ違ったりしますな。的川泰宣氏 = 的場泰弘(西田敏行)、川口淳一郎氏 = 川渕幸一(佐野史郎)。
特に佐野さんのお芝居は必見。地上波ドキュメンタリーで拝見した川口さんと全く同じ雰囲気で口調です。

主人公である水沢恵(竹内結子)はこの映画のために作られたいわばオリジナルキャラ。
公式によると複数人のミックス、とのことですが ―― 彼女がこの映画最大の弱点だと思います。
ぶっちゃければこの映画でたった一人、ものすごく嘘くさい。兄の存在とか己の迷いとかラストシーンとか。しっかりとしたモデルの存在する人々の中に“映画的に都合の良い作られた人物”放り込めば、まあ、そうなるのも当たり前ですけど。
なのでもう少しキャラ薄めても良かったんじゃないか。兄の存在と彼女の成長パートをばっさりカット、純粋に対外協力室の室員で『はやぶさ君の冒険日誌』の作者兼雑用研究員、として語り手に徹してもらう。そうすれば本編 120 分くらいになるし、間延びした感じもなくなる。
ただ、その彼女が実際のはやぶさの運用そのものにそれほど絡んでこなかったのは良かった(オーストラリア行っちゃったのはどうかと思うけど)。基本的に彼女は管制室の外。デジカメ構えてブログの更新。そこははっきりしており○。

ロケット打ち上げに際しての漁協との交渉。
……ロケット飛ばす時って発射台近くに船出してる漁協と交渉しなきゃならないんですね。始めて知りました。まあそりゃそうか。破片降ってくるかもだし。

KU-MA 子ども・宇宙・未来の会 | YM コラム 「はやぶさ」プロローグ

1967 年以来、ロケットの年間のスケジュールを決めたら、種子島沖にたくさんの船を出している5つの県(鹿児島、宮崎、大分、愛媛、高知)を回って、そのスケジュールの了解を得る、いわゆる「漁業交渉」なるものが定例化している。

宇宙の事なんかどーでもいい漁協のおっちゃんらに一から十まで説明して、今じゃなきゃ駄目なんですと説得して、飲み屋で接待して……。
的場さん兄弟船歌おうとしたら「それは漁労長の十八番だから駄目です!」とか。
うわーこれは大変な仕事ですよええ。
実家漁師なんでよくわかります。種子島沖には船出してませんが。

「ウチはまとめて一回でやらなきゃいけない」に JP の心意気を感じました。
JAXA 内も理学と工学で派閥争いがあったりするらしいですが、いがみ合ってないでまとめてやった方が良い結果出るんじゃない? と。

いや、良い作品でした。また見にいくかも。
素材は申し分なし、調理の仕方もなかなか。
そしてバックには FOX 。海外でどう評価されるか楽しみです。
ヘンなサブタイトルがないってのも素晴らしい。