2011年05月13日 (金)

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TV アニメ『もしドラ』のネタバレを含みます。

録画しておいたアニメ版『もしドラ』全 10 話を一気に視聴。
感想。「ああこんな話なのね」。つまり原作読んでないんですが。
コレも一瞬で気にならず。というか ―― 野球場とか野球道具とか野球やってる絵とか、とにかく全体的におかしいのでそのくらいどうでも良いです。野球をメインにして見る作品ではないですな。

その点映画なら少なくとも本物のグラウンド上で役者さんが実際にグローブはめて演技してるところを撮ってると思われるので、野球が見たいのならそちらのほうが良いでしょう。

メインは野球じゃなくて人死に。ここではエンターテインメントとしてのメイン。
高校野球モノって人が死ぬとか知り合いの女性が乱暴されるとか暗い話割と多いんですが、その伝統に連なるいち作品。高校生女子が学者先生の小難しい本に感化されマネージャーとして野球部を改革しました……でもそんなんで野球強くなるわけねーだろw と言うごく自然な、誰もが持つのではないかと思われる感想を人死にのお涙頂戴で強引に流し去った感があります。書評も野球をある程度しか知らない人やエンターテインメント慣れしてない(例えば娯楽小説等あまり読まない)層にはおおむね好評だけど、野球知ってる・エンターテインメント慣れしてる層には不評。はっきりと分かれてるように見受けられますね。

ストーリーラインは「高校生自らが目標を設定し、その目標を達成するにはどうしたらよいか真剣に考え実践するようになった結果、全国大会に出場できるほど強くなったよ!」という王道中の王道。
そのリファレンスとしてドラッカーの本が使われているのだけど ―― 全編、高校部活動に於ける既存の価値観をドラッカーの本に掲載されてる言葉で難しく言い換えただけのように聞こえます。部活に於ける顧客は誰か = そりゃ自分でしょ。顧客に感動を与えること = いや試合に勝ちゃ感動するっしょ普通に。マーケティング = 各々の目標を聞き、部全体としてどこを目指すかって話は良くやること。トップマネジメント = 単なる役割分担。
まあ高校生に自ら考えさせることが出来た、というところは評価。なぜそうさせることが出来たのか、なぜ取り扱いの難しい(女に上に立たれることを非常に嫌う)男子高校生が主人公の考えを受け入れるようになったのか、については(アニメでは)語られないけど。あんなウザいのが来たらわし練習行かない。

マネジャーの仕事は成果を出すことだと言う。
端折れば「結果こそが全て」となる。
「過程を認めてあげて」と言う親友の言葉に主人公も反駁してる。
でもそれは高校生の健全育成を謳う部活動として、ちょっとどうか。
読者や視聴者に間違った価値観を与えないか。
ドラッカーの本を扱うにあたり問題となるであろうこの部分をうまくストーリーに絡め、そして曖昧にしてしまったのは著者の腕か。

あと決勝戦 9 回裏ランナー 1・2 塁で、逆転のランナーである 1 塁走者に代走として 7 番送って、その選手のリードがやたらと大きかったんですが(応援団も歩数カウントしてた) ―― あれはどういう作戦だったのかしら。2 塁埋まってるから盗塁の心配はないし、ダブルスチールなら「2 塁走者も走ります警戒して下さい」と言ってるようなものだし。外野に飛べば 4 ついくぞ、というアピールにしても牽制死の危険性を考えればセーフティに行くべきじゃ?
それからゆうのうすけは外しましょうよ。

まとめ。
あまり面白くありませんでした。★★☆☆☆ くらい。